TANOROSHI

お告げ的なことを語るため緊急開設。 魔を殺し タノロシ 楽し 神おろし

邪鬼疫神ノ祓

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祝詞をよみましょう

邪鬼疫神ノ祓(じやきやくじんのはらひ)


たかまのはらに かみとどまりまします
高天原に 神留座す

すめむつ かみろぎ みろみのみことをもちて
皇親 神漏岐 神漏美の命を以て

やほよろづのかみたちを かみつどへにつどへたまひ
八百万の神等を 神集に集給ひ

かみはかりにはかりたまひて あらぶるかみたちを
神議に議給ひて 荒振神等を

かみはらひにはらひたまひ かみにごににごみたまひ
神祓ひに祓ひ給ひ 神和に和美給ひ

くにのうちにまします たたりがみ えみがみ はやりがみたちは
國の内に座す 祟神 疫神 流行神等は

あらびたけびたまふことなくして
荒び猛び給ふ事無く之て

たかまがはらにはじめたまひしことを かみながらもしろしめして
高天原にはじめ給ひし事を 神ながらも所知食て

にごまりしずまりましますと ひろまえに うずのみけ うずのみき
和まり鎮り在座すと 広前に 宇豆の御食 宇豆の神酒

くさぐさのためつものたてまつるこのさまを たいらけく やすらけく きこしめしたまひて
種種の食物献奉る此状を 平良けく 安良けく 聞食給ひて

おほもとのみたまにかえり まろかれのはじめをまもりたまひて
大元の御霊に帰り 混沌の始めを守り給ひて

えやみのわざわい ことごとくはらひしりぞけて
厄の災禍 悉く祓ひ退けて

よのまもりひのまもりに まもりめぐみさきはへたまへと
夜の守り日の守りに 守護り恵み幸へ給へと 


かしこみかしこみもまをす
恐み恐みも白す


《TANOROSHI意訳》
高天原におられます 皇祖神の神漏岐大神様、神漏美大神様からはじまって
(そもそも)八百万の神様たちを集め、協議して、従わない神を成敗して
協力する神たちと平和に協力し合うことになりましたね
ですから、国内にいらっしゃる 祟る神や疫病神などの悪い神様たちは
荒れ狂ったり暴れたりしないようにしてください (なぜなら)
悪い神様たちも高天原にいらっしゃった神様たちだということを思い出して
穏やかに協力してください、と申し上げ 神前にお神酒や供え物を献上して
祈るわたしたちの願いを 穏やかな気持ちで叶えてくださいませ
(祟神になる前の)根源的なお姿にお戻りになって、そのままのお姿でいて下さい
あらゆる災禍が退去して 祓い清められますように
四六時中、守ってください、お恵みをください、幸せにしてください
と、おそれながらも申し上げます

 

(3/24深夜 追記)
もうね、この際、みんなで神棚の前で神様に祈るしかないな、と思っています。すでにさまざまな祝詞がネット上にアップされていると思うし、わたしと同様、とっくに疫病除けの祝詞を詠みはじめている人がいるとは思いますが、みんなで詠むための祝詞として(強制ではないです)わたしもこの祝詞をあげさせて頂きます。

この祝詞は、祝詞本に出てくる「疫神祓」という祝詞をベースに、TANOROSHIが一般の方が詠みやすいように変えたものです。(改変って不勉強な部分が出ちゃうから、恥ずかしいのですけどね。)

わたし、ことあるごとに、この話をしているんだけど、
神道の「祓ひ清め」っていうのは、鬼みたいな厄病神に煎り豆でもぶつけて退散させるような思想ではないのです。最近、そこらじゅうの本屋さんに置いてある神道本に「祓ひとは、悪いものを追い払うこと」なんて書いてあって、いいかげんなこと書くなよ!!って思ってます。それは間違いもはなはだしい。

あのね、
「祓ひ清め」とは、すごーーく簡単に言ってしまうと「戻すこと」なのです。その戻すことの中に、多少は「悪いものを追い払う」ことも含まれていますが、それは末節なことで、本来の意味や意義は「戻すこと」なんです。
わたしは今後もこの誤解を解くために、何度もこの話を持ち出すと思います。

で、
今回紹介した祝詞には、その「もどす」という思想が、ハッキリと書かれているんですね。

「疫病の神さま、邪鬼の神さま、思い出してください!あなたがたは、もともと高天原の神さまだったじゃないですか?お願いですから、帰りましょう!もとに戻りましょう!元の穏やかなお姿に!」

と、お祈りしている内容なのです。

今度の新型コロナウイルスだって、もともとはコロナウイルスという風邪のウイルスだったわけです。それが(ただならぬことがあって)変異して、今は新型コロナとなってしまい、酷い災害になってしまった。けれど、いつかはそのウイルスもただの風邪ウイルスに戻る時が来る、不活性化してただの塵になってしまう時が来る、そうして宇宙をただよう単なる物質になるわけです。
いつかは根源的な物質に戻る時が来るのです。
これは決して新型コロナを怨んでない、憎んでいない、むしろ愛なんです。禍津神、疫病神、邪鬼、新型コロナさえも愛し、愛を送って「根本に戻りましょう」とお願いするのです。そして、神様の御力によって疫病神たちを「戻して」もらうのです。

「祓う」ということを「疫病神!あっちいけ!しっし!」という意味だと思っている人が多いことは、きわめて残念です。


強制はしませんが、この祝詞はさまざまな厄、疫病、疫神、邪鬼などなどを元に帰るように説得する内容になりますので、人生のどのような場面でも、効果があると思います。ぜひぜひ、ご自宅の神棚の前で毎朝、もしくは気になる時にでも、詠むことをおすすめいたします。

作法についてはググって下さい。そんなに難しくないはずです。(そのうちわたしも解説するかもしれないですけどね)わたしからアドバイスするとしたら、あまり大声小声にならず、やや静かめの声で、あまりマニアックな難しい作法を取り入れずに、清らかな心で詠まれると良いですよ。

今は新型コロナ禍の最中ということで、この祝詞(この他にも順次紹介する予定)をできるだけ毎朝詠んで、みんなでこの疫病を乗り越えましょう!