祓詞
祓詞を詠みましょう
かけまくもかしこき
掛け巻くも畏き
いざなぎのおほかみ
伊邪那岐大神
つくしのひむかのたちばなのおどのあはぎはらに
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
みそぎはらへたまひしときに
禊ぎ祓へ給ひし時に
なりませるはらへどのおほかみたち
生り坐せる祓戸の大神等
もろもろのまがごと・つみ・けがれ
諸々の禍事・罪・穢
あらむをば
有らむをば
はらへたまひきよめたまへと
祓へ給ひ清め給へと
まをすことをきこしめせと
白すことを聞こし召せと
かしこみかしこみもまをす
恐み恐みも白す
祓詞の現代語訳
口に出して御名を申し上げることさえも恐れ多い、
伊邪那岐大神様が、
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原(という神話上の場所)で、
(下津瀬にて)禊祓いをされた時に
お生まれになった祓戸の大神様達!
いろいろな災いなどの悪いこと・罪・穢れが
もしあるようでしたら、
祓ってくださいませ、清めてくださいませと、
申し上げている我らの祈りを叶えて下さいと、
畏れ多くも、畏れ多くも、申し上げます。
少しTANOROSHIの解釈も入ってます^^
今、あせっちゃうほど、すごい神道ブームで、
ちょっと検索すると神道のマメ知識がずらーっと
出てきてしまうから、すごい時代になったなぁと
つくづく思うわけなんです。ちょっと焦りますね。
ただし、やはり、ネットの情報ですからどうしても
間違いとまでは言わないけれども、当たってないような
そういう記事がすごく多くなってしまったのも残念。
書籍についても明らかな誤りとも思えるようなことが
書かれている本が、本屋さんに堂々と置かれていて
「これを書いた人は、ちゃんと勉強してきた人ではないな」
という感じがしますね。頭のよい人って世の中にたくさん
いらっしゃるわけで、そういう方たちが、ニワカ勉強で
図書館などで神道関連の本を数冊読んで、それで記事を
書いているような印象の記事が多いです。
神道って聖典がない。だから、深いところをつかむためには
図書館通いだけではピント外れのところに行き着いてしまう。
そもそも本屋・図書館に置いてある本自体がピント外れ感いっぱい。
祓詞ひとつ取り上げてみても、奥が深い、深すぎる~。
この祝詞は息継ぎの関係で5~6行に分割できると思うのですが、
やはり後半部分は現代語訳できないな、と思うわけです。
一応、直訳的に訳してみましたけどね。たとえば・・「白須」
ってところも、深い部分には、いわゆる「申し上げる」とか
「唱える」っていう、そういうニュアンスではない意味
でしょうから、訳だけ見てたらやっぱり大きく本質から
ズレてしまうことでしょう。
ブログを書いているわたしが、ネット情報は害悪だとまでは
言いませんけども。神道の実際や実践とは程遠いことは確かです。
神道がブームになって、興味を持つ人が増えるのは個人的にも
嬉しいのですが、そのことに多くの方々が早く気づくと良いな、
と、思っている次第です。